親子関係の勘どころ❷・・・やる気スイッチは遺伝子がにぎってる

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現実療法(Reality Therapy)の創始者であり精神科医で医学博士の Dr.William Glasser(1925-2013)は、人の行動は、遺伝子に組み込まれた五つの欲求(生存、愛と所属、力、自由、楽しみ)によって駆り立てられると言います。人は決して「命令・脅迫・強制」などの外側からの刺激によっては動かず(Stimulus-Response Theory)、ただ内側からの遺伝子の欲求によって動くというわけです。

もし仮に「この点数は何?猛勉強しなさい!!」と、雷が落ちるかのようなお説教の怒涛の連続攻撃で動いたとしても、それは「それを聞き続ける苦痛」と「とりあえず嵐を回避するために机に向かう」こととを両天秤にかけ、後者を【選択】したということ。
すると、そこには勉強に対する純粋な情熱や目の輝きは生まれてきませんから、長続きはせず、隠れてゲームなどに走ります。


やる気スイッチというものがあるとしたら、そのスイッチは遺伝子が握っているということになります。
ですから、欲求を訴えてくる遺伝子が、目標達成に向かう方向の欲求を持つように育てる?ことが肝要です。
そのためには私たちの脳の中にある Quality World(上質世界)の中に、早い時期から、健全なよきものを入れていくことです。

宿題やったからゲーム、いい点とったからスマホと買い与え、報酬でこどもを動かしてきた人(Stimulus-Response)は、そのゲームやスマホのコンテンツから‘よくないもの’がこどもの上質世界に入り込んで支配していくことの代償を支払わせられることをしらなければなりません。

私がミッションスクールにもっと力をもってほしいと願う所以です。・


日本リアリティセラピー協会会員
日本選択理論心理学会会員
古賀俊一郎 ?