親子関係の勘どころ❸・・・自分で判断・選択し、責任を負う力を養う

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‘Helping Kids Help Themselves’ は、ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)で開かれた リアリティセラピーの International Convention に出席した際に、その分科会を担当されていた方が、その著書の中で主張していた言葉です。
    *リアリティセラピー(Reality Therapy / 現実療法)

‘Helping Kids Help Themselves’とは、「子どもを助けて、子どもを助けろ」という意味ではなく(笑)、これは help + O + C の構文で、‘Kids が『themselvesをhelpする』のを help する’、つまり『生徒が自立的に自分の力で学習するのをフォローする』ことを意味します。


今でこそ『自立支援型』の『個別指導塾』は、誰もに認知されていますが、当時まだ国内では塾は『集団一斉授業』が主流で、『個別指導塾』という言葉はおろか、個別指導形式は不登校児のための塾など一部の特別な目的を持った塾にしかありませんでした。

しかし、日本リアリティセラピー協会(現実療法学会)会員であり、この考え方に賛同するものとして、当時九州で経営していた60人くらいの生徒数の塾に早速適応することにしました。しかしながら60人に一人ひとりのニーズに応える対応をしていくと、かなりの負担になります。そこで「このコンセプトに合う何かよいツールはないか?」と探し、出会ったのが、当時デビューして間もない?吉備学習システムのメビウスでした。(当時はメビウスという呼称ではありませんでしたが)

コンセプトとツールとシステムの一致で、生徒数も200人にまで増えました。
『受け身』でなく『自分から』学ぶことを知った彼らが成績を伸ばし、その自信でさらに『自立力』が増したことは言うまでもありません。


それ以上規模を拡大する強い意図はありませんでしたので、九州での塾経営はほどなくして終えますが、この期間の経験も、自分にとって大きな‘学び’となり、その後の首都圏を中心とした私学や私塾での指導、経営、運営においても、根底にはいつもこの ‘Helping Kids Help Themselves’ というコンセプトがありました。


オンライン学習塾?ぶどうクラブの受講案内のパンフにも ‘Helping Kids Help Themselves’ のフレーズを大きく掲げています。

現況は受講者数が少ないため、どっぷり家庭教師的なレクチャー中心の授業になっていますが、受講生の先々を考えますときに、『受け身』ではなく主体的・創造的に『自分から学び』、結果と将来に対して自分が『責任を負う』、この‘原点’に返らせることができるようにと、意図しているところです。


日本リアリティセラピー協会会員
日本選択理論心理学会会員
古賀俊一郎 ?