親子関係の勘どころ❾・・・今までと同じことをしていたら、今までと同じ結果しか出ない

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?「今のままではいけない。なんとかしなきゃ!」と思って、一念発起、頑張ってみるも三日坊主どころか二日目で壁にぶつかり、どうしても長続きしない。
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それを何度か繰り返すうちに「どうせやってもまた同じだから」と【あきらめ行動】を ‘選択’ するようになることも。
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『行動を変えたい』時、『変えなければならない』時に、大切なポイントはなんでしょうか?
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?リアリティセラピー(現実療法 / 選択理論心理学)の提唱者で精神科医のウィリアム・グラッサー博士は、その答えとして、人の【全行動】を車にたとえて説明します。?️

前輪の左側が【思考】、右側が【行為】、後輪の右側が【感情】、後輪の左側が【生理反応】となっている図をイメージしてください。
?ハンドルを操作する人が『自分』、エンジンを動かす燃料が【欲求】(=5つの基本的欲求)です。
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?車は方向を変えたいとき、ハンドルを回します。そのときタイヤは前輪の2つが動き、後輪は車の動きについてきます。
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同様に、人もその【全行動】を変えたいとき、状況を変えたいという意識を持って、行動パターンを変え、うまく行くと、ちょっと嬉しくなり、気持ちも前向きになります。
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つまり、【思考】することで【行為】が変わり、それにともなって【感情】【生理反応】がついてくるわけです。
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しかし三日目で「あー、きついなあ。宿題も多いし、今日の分は明日に回そう」と【思考】し、「決めたことをしない」という【行為】を選択した結果、「あ~あ、自分は意志が弱くてダメだなあ」とマイナスの【感情】がどこからともなくやってきて、行動が鈍くなるという depressive な【生理反応】に見舞われます。
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この【思考】⇒【行為】⇒【感情】⇒【生理反応】が ‘良い循環’ になるようにするために、グラッサーは1つの提案をします。
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?‘すぐに結果を出したい’ という気持ちの焦りから、往々にして、人は無意識のうちにハンドルを極端に回します。…結果、長続きしない。
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しかし、ハンドルは、ほんの少し、わずか何度か傾けるだけで、50mも進めば?車は大きく曲がります。100m先なら、?車はもっと大きく曲がっています。
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部活や宿題を言い訳に今まで家庭学習をしなかった生徒が、「今日から毎日3時間しよう!」と決めても三日と続きません。
それよりも、「まず30分」。
それが無理なら「10分」。
それさえ難しいなら「とにかく机について本を開く。1分」。
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できるところから始めるのです。
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0はいただけません。0は何倍しても0だから、1週間後にフィードバックするときに何の【達成感】も得ることができないからです。
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大切なことは、‘最低時間’ でいいから、『自分が決めたこと(【コミットメント】)』を、まず3日間やり通してみること。
どんな急な用事が入っても、なにがなんでもやり遂げてみる、そのトレーニングです。
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それができたときに自然と沸き起こる【感情】【生理反応】を楽しみながら、続けてまた3日間トライする。
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1週間後を【フィードバック】の日として、自分の達成感を享受し、『変われそうな自分』、『すでに変わってきている自分』を承認し、次のステージにステップアップするわけです。
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?‍?アロックを持っている生徒には、「無理せず1日10単語、それが無理なら5単語、そのかわり毎日それをやり続けてごらん」と半年前に勧めました。
もしそれを実行していたら、今ごろは、10語×30日×6ヶ月=1800単語を習得できていて、大きな力になっています。
その場で、わーっと100単語やっても、あと続けない生徒はいつまでもその100単語の周辺をうろうろするのは、東京でも見てきました。
結局、‘大きな違いをつくれる生徒’ は、『小さなコミットメントを誠実に守り続ける力(あり方)』を持った生徒のようです。
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これは、生徒に限らず、老若男女を問わず当てはまる ‘法則’ のようです。
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‘今までと同じことをしていたら、今までと同じ結果しか出ない’
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‘大きな違い’ を創っていくために、
『小さな成功体験の積み重ね』を大事にしていきたいものですね。
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日本リアリティセラピー協会会員
日本選択理論心理学会会員
? 古賀俊一郎