column/🍇『人と比べることの落とし穴🕳️』

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◆人と自分の能力や容姿を比べると、「自分はダメだ」という気持ちが出てきます。

たとえ、ある人たちに何かのことで勝っていると、時に勝ち誇ったとしても、自分より優れた別の人たちと比べると ‘へこみ’ ます。

比較教育のひずみです。
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◆このように、‘勝ち負け’ の中で自分のアイデンティティー(identity : 自己同一性, 私が私であること)を確認しようとして生きるとき、上がったり下がったりする気持ちにしばられ(支配され)ます。

それは自己受容を難しくさせ、そのことが人間関係や親子関係などに、‘ひずみ’ という形で出てきます。

学生であれば、能力はあるのに勉強ができなくなるひとつの要因となるわけです。

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◆二千年前に、ある人がこのような言葉を残しています。

📖 目が手に向かって、「私はあなたを必要としない」と言うことはできないし、頭が足に向かって、「私はあなたを必要としない」と言うこともできません。
それどころか、からだの中で比較的に弱いと見られる器官が、かえってなくてはならないものなのです。
また、私たちは、からだの中で比較的に尊くないとみなす器官を、ことさらに尊びます。
こうして、私たちの見ばえのしない器官は、ことさらに良いかっこうになりますが、かっこうの良い器官にはその必要がありません。
しかし神は、劣ったところをことさらに尊んで、からだをこのように調和させてくださったのです。
それは、からだの中に分裂がなく、各部分が互いにいたわり合うためです。
(Ⅰ Corinthians 12:21-27) 📖

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◆体の中で、不必要な器官は一つもなく、お互いがお互いを必要としているということ。
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◆弱いと見られる器官こそ、かえってなくてはならないもので、それらの器官こそ、尊ばれるべきものだということ。
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◆弱いと見られる器官が与えられている理由は、体の中に分裂がなく、各部分が互いにいたわり合うためだということ。等々。

今の時代を生きる私たちを支配している考え方とはまったく逆の考え方ですね。

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◆ニュースを見ると、さまざまな犯罪、非行、自殺、売春、汚職、麻薬中毒、家庭内暴力など、現代社会の病理がたえず映し出されます。

それらに対する政治的、法的な解決も必要でしょう。

しかし、もっと大切なことは、個々人の根本的な問題の解決ではないでしょうか。

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◆先の言葉を書いたパウロという人物は、次のように続けます。

「もし一つの部分が苦しめば、すべての部分がともに苦しみ、もし一つの部分が尊ばれれば、すべての部分がともに喜ぶのです」
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◆人と比べて自分の価値を見いだそうとするあり方を手放し、‘自分事’ にとらわれているその ‘支配’ から解き放たれるとき、他人を真に慮り、思いやる気持ちが生まれ、育まれていく。
そのような歩みを始められるときに、あなたも、求めている答に出会うことがおできになるのではないでしょうか。
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新たな可能性に満ちた生き方ができることを覚えて、お互い、踏み出していきたいものですね。
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日本選択理論心理学会会員
リアリティセラピー協会会員
教育システムデザイナー
校内塾サポートシステム
オンライン家庭教師🍇ぶどうクラブ
古賀 俊一郎