column/essay ??『キリスト教の笑い話』

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聖書の言葉にハレルヤとアーメンという言葉があります。
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ハレルヤとは、何かうれしいことや感謝なことなどがあったときに、「あー神さま、感謝します」という気持ちをこめて、 神様をほめたたえる言葉で、
アーメンとは、「神さま、そのとおりです」と、同意するときに使う言葉です。
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ある人が牧場で馬を飼うことになりました。
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なかなか言うことをきかない難しい馬で、これまでも馬主が手こずって、あきらめて手放した馬だったようです。

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その人は考えました。
「よし、私はこの馬を聖書に基づいて育てよう!」
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そして、その人は、その馬を走らせる時には、普通使われる「ハイヤー!」とか「ハイシ!」の代わりに「ハレルヤ!」、止まるときには「ストップ!」と言わずに「アーメン!」と言ってしつけ(調教し)ました。

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「ハレルヤ!」「アーメン!」
「ハレルヤ!」「アーメン!」
調教の成果が出て、その人はその馬を上手に乗りこなせるようになりました。

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ある日、その人がその馬に乗って少し遠出をしました。

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お天気もよく馬も調子がよかったので、その人も調子にのって、「ハレルヤ!ハレルヤ!」と、いつもより速く馬を走らせました。

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ところが、馬をとばしていると、断崖絶壁の崖が見えてきました。

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焦ったその人は、「ストップ!ストーップ!」と言いますが、馬は止まりません。

断崖絶壁の崖は、もう、すぐ目の前です。

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その人は顔を真っ青にして、
「あー、もうダメだ~。神さま、助けて~ーー」

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そう心の中で祈り叫んだとき、祈りがきかれたのか、ギリギリのところで、「そうだ!ストップじゃない、アーメンだ」と思い出しました。

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「アーメン、アーメン、アーメーン!」

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キキキキーッ。

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馬は本当に断崖絶壁の崖のギリギリのところで止まりました。

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その人は神さまに心から感謝し、天を見上げて言いました。
「ハレルヤ~」

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※この話は、宣教師の F.C.先生から聞いた笑い話です。
召天された F.C.先生を偲びつつ