column/essay ?『もし心を開けば ~人にふれ歴史にふれる~』

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「何のために生きているの?」、「生きてる実感(reality)がわかない」…と言っておられた方たちに、今回のメッセージを贈ります。
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昨日素敵な出会いをしました。
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銀座教会での礼拝の後、内村鑑三や中田重治とも親交の深かった木村清松(3人とも著名人)の姪(めい)にあたる鵜飼栄子先生が月1回開いている‘讃美歌を歌う会’に参加しました。
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参加者のひとりのOさんが袋に入れて大切に持っていた讃美歌を見せてくださいました。とても古い讃美歌です。
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大正時代に作られた讃美歌を大切に持っているOさん。おそらく女学校時代に使っていたのでしょうか。
あの時代(戦前?戦時中?)に英語も書かれた本を読んでいる。
そのことにも感動を覚えますが、
讃美歌の最後のページに『君が代』が載っているのにも驚きました。
戦時中だからでしょう。
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80代後半?のOさん。見た目もかなり若く見え、賢さもしっかりしていています。
讃美歌を歌う会の中でOさんがリクエストされた賛美歌292番にまつわるご自身の話、変位記号によるハーモニーの音の重なりや、讃美歌にはあまりない三連音符(三連符)による変化がどう感じられるかなど292番についての鑑賞をOさんが書いたプリントをいただきましたが、それを読むだけで、賛美歌292番を聞かなくても、その曲がリアリティをもって伝わってくるような感じがしました。
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なんていうか…
鵜飼先生やOさんのような人たちにふれること自体が、歴史にふれているような…、歴史の中に‘今いる’自分を覚えさせてくれる、そんな貴重な体験でした。
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『生きている実感、リアリティ』は、今日あなたが出会う人たちや出会う世界を、あなたの外側の「遠いところにいる」とは見ないで、その一つひとつの出会い、どんな些細な出会いさえも ‘神様が与えてくださった特別な贈り物’ として心を開いて受けとめていくとき、一つひとつの出来事にリアリティを感じて生きていくことがおできになるようです。
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末節、まだまだ収まることを知らないコロナ禍(今度はEG5?)、皆さん(特にご高齢の皆さん)が、身も心もたましいも健やかでありますようにお祈りしています。 ✟